メタルベース基板ってどんな基板?

メタルベース基板は、アルミニウムまたは銅をベース材とした放熱特化型のプリント基板です。
メタルの高い熱伝導率を利用することで、電子部品が発生する熱を素早く拡散・逃がすことができます。

そのため、高出力・高温度・高密度の電子デバイスに最適な基板として、多くの産業で採用が増えています。


セラミック基板から切り替えが進む理由(最新トレンド)

近年、メタルベース基板の需要が急増しています。
もっとも大きな理由は、

絶縁層(接着シート)の高熱伝導率化が進んだこと
→ これにより、メタルベースでもセラミックに近い放熱性能を実現可能に。

製造コストがセラミックより大幅に低い
→ 特にLED・パワエレ・通信では置き換えが進行中。

「高熱伝導シート × 金属ベース」の組み合わせにより、
“セラミック級の性能をより低コストで”
実現できる点が、現在の採用増加の最大要因です。


メタルベース基板の特徴とメリット

■ 1. 圧倒的な放熱性能

部品から発生した熱を金属が素早く吸収し、広範囲に拡散。
部品温度の上昇を抑え、寿命延長・信頼性向上につながる。

■ 2. 高耐久・高信頼性

高温環境でも基板が安定し、はんだクラックや熱劣化の発生を抑える。

■ 3. 高電力・高密度回路に最適

パワーエレクトロニクス、LED照明、通信機器など
“熱が課題になるアプリケーション”には欠かせない。

■ 4. FR-4基板より圧倒的な熱伝導率

一般FR-4(0.3〜0.5W/mK)に対して、
メタルベースは 200〜400W/mK(材料により異なる) という桁違いの熱性能。


メタルベース基板の種類

● アルミニウムベース基板

  • 軽量
  • 熱伝導率が高い
  • コストバランスが良い
  • LED照明や電源回路で最も一般的

最も普及しているメタルベース基板

● 銅ベース基板

  • アルミの約2倍の熱伝導率
  • 電気伝導率も非常に高い
  • 高出力・高発熱デバイスで効果絶大

究極の放熱性能が必要な用途に最適

銅ベースはコストは高いが、
“熱対策を最優先したい製品”で非常に強力な選択肢。


メタルベース基板が注目される理由(まとめ)

電子機器の 高出力化・小型化・高密度化が進むなかで、
従来のFR-4では放熱が追いつかないケースが増えています。

その結果、

  • LED照明
  • UV-LED
  • パワーエレクトロニクス
  • 5G/通信モジュール
  • 産業機器
  • EV・充電器関連

といった分野で、メタルベース基板が急速に広がっています。

今後、さらに高性能化が求められる市場では、
セラミック → メタルベースへの置き換えが加速していくと考えられます。

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