熱抵抗ってなに?

今回は熱抵抗について説明いたします。

熱抵抗とは、熱の伝わりにくさを表した数値で、電気抵抗とほぼ同じ様なものと捉えればOKです。

任意の2点間の温度差を、2点間を流れる熱流量(単位時間に流れる熱量)で割った数値が熱抵抗です。

単位は、K/W(ケルビンパーワット)となります。

この数値が高ければ熱が伝わりにくい事を意味し、低ければ伝わりやすいことを意味します。

また熱抵抗を表記する記号として、Rthやθが使用されます。

以前の記事で説明いたしました熱伝導率と対になる概念です。

上記の図が熱抵抗の概略図です。

物理の授業の様で、少し難しくなってしまいましたが、まとめると、長さを小さくし、断面積を大きくして、熱伝導率の高い材質を使用すれば、熱抵抗は小さくなっていくという事です。

これをプリント基板に当てはめると、材質の厚みを薄くして、断面積を大きくする工夫をして(サーマルパッドやサーマルビア等)、熱伝導率の高い材料を選択する事で、より熱抵抗は小さくする事が可能となります。

以上、熱抵抗についての説明でした。


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