特に、水銀ランプの使用を制限する国際的な動き(いわゆる「水俣条約」)が、水銀フリーでエネルギー効率の高いUV-LEDへの移行を強力に後押ししています。
市場規模は2025年に12億〜19.4億ドル、2030年代初頭には40億〜281億ドルに達すると予測されており、年平均成長率(CAGR)は11.9〜39.23%という非常に高い水準が見込まれています。特にUV-C LEDは殺菌・消毒用途で急速に普及し、市場全体の牽引役となっています。
環境規制と持続可能性への移行
水銀ランプは高出力ながら環境負荷が大きく、各国の法規制が強まる中、環境に優しい光源としてUV-LEDが注目されています。
EUのRoHS指令やエコ政策が、水銀フリー化・省エネ化を後押ししています。
アロー産業でも、こうした「環境対応型基板開発」を重要テーマとして取り組んでおり、高反射・高放熱性を両立した基板設計を通じて次世代光源機器の開発を支援しています。
技術革新がもたらす高効率化と発熱課題
近年、AlGaNエピタキシー技術やフリップチップ構造の進化によって、UV-LEDの出力と効率が飛躍的に向上しています。
一方で、高出力化による発熱密度の上昇が課題となっています。
LED素子の発熱を十分に逃がせないと、光出力の低下や寿命短縮につながります。
そのため、光出力の安定性と信頼性を確保するには、優れた放熱性能を持つ基板が不可欠です。
用途別に拡大するUV-LED市場
殺菌・消毒用途(UV-C)
UV-C光(200~280nm)は強力な殺菌効果を持ち、水・空気・表面の除菌に使われています。
医療施設、食品工場、公共交通機関などでの採用が急増。COVID-19以降はポータブル除菌器やスマート家電への搭載も進んでいます。
UV硬化用途(UV-A)
印刷・コーティング・接着剤などの硬化プロセスでは、UV-LEDが熱乾燥に代わり主流となっています。
硬化速度が速く、省エネ性能に優れ、VOCを排出しないため、生産性と環境性能の両立を実現します。
医療・科学用途(UV-B〜C)
光線療法、診断機器のセンサー、医療機器の滅菌などでUV-LEDの応用が拡大しています。
院内感染防止や携帯型機器のニーズに対応した高信頼性LEDモジュールが求められています。
放熱基板がUV-LEDの性能を左右する
UV-LEDは高出力になるほど素子温度が上昇し、放熱が不十分だと光出力の劣化や寿命低下を招きます。
特にUV-C LEDでは、短波長ゆえの発熱密度が高く、放熱設計が極めて重要です。
アロー産業では、この課題を解決するために、UV用途に最適化された高放熱基板を多数ラインナップしています。
アロー産業のUV向け放熱基板ラインナップ
| 基板タイプ | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| アルミベース基板 | 軽量・高放熱性・コストバランスに優れる | 一般照明、UV-A硬化装置 |
| 銅ベース基板 | 極めて高い熱伝導率(350W/m·K以上) | UV-C殺菌装置、高出力LEDモジュール |
| ハイブリッド基板 | 銅+ガラスエポキシ構造で高絶縁×高放熱を両立 | 医療機器・分析装置 |
| 銅バンプ基板 | チップ直下に銅バンプを形成し、熱を素早く拡散。高出力LEDの熱集中を防止。 | 高出力UV-Cモジュール、パワーLED、車載照明 |
| UV高反射レジスト基板 | 紫外域の反射率を大幅に向上し、光利用効率を改善 | UV硬化装置・UVプリンタ |
今後の展望:放熱技術が鍵を握る
世界のUV-LED市場は、環境対応・衛生管理・高効率化という3つの潮流を背景に、今後も力強い成長を続けます。
その中で「放熱設計と基板選定」は性能・信頼性・寿命を左右する最も重要な要素です。
アロー産業は、放熱 × 絶縁 × 信頼性の三拍子を兼ね備えたUV対応放熱基板技術で、次世代光源技術の発展を支えます。


