ハロゲンフリー基板について
ハロゲンフリー基板とは
ハロゲンフリー基板とは、塩素(Cl)や臭素(Br)などのハロゲン化合物を使用しないプリント基板材料のことです。
燃焼時の有害ガス発生を抑える目的で開発され、環境負荷を低減する材料として世界的に採用が広がっています。
一般的な基準値は以下のとおりです。
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塩素:900ppm 以下
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臭素:900ppm 以下
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塩素+臭素 合計:1500ppm 以下
ハロゲンフリー基板のメリット
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燃焼時の有害ガスが少ない
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環境負荷が低い(環境規制に適合しやすい)
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難燃性が高い(多くは UL94 V-0)
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耐熱性が高く、Tg・Td が高め
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耐久性・信頼性が高い
なぜ企業で採用が進むのか
環境規制の強化や、企業の環境配慮(SDGs・ESG)の要請から、ハロゲンフリー基板の需要は年々増加しています。
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欧州 RoHS / REACH
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中国 RoHS
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電子機器の環境配慮設計(グリーン調達)
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消費者からの「環境に優しい製品」需要の増加
企業にとっては、環境配慮製品としてのブランド価値向上、調達基準のクリアなど多くのメリットがあります。
ハロゲンフリー基板の課題
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材料コストが高い
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加工性が異なる(ドリル摩耗・レジスト密着性の差)
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熱特性が一般 FR-4 と異なる場合がある
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実装プロファイル調整が必要なケースがある
ハロゲンを除去すると樹脂構造が変わるため、材料選定や工程最適化が重要になります。
普及のために必要なこと
ハロゲンフリー基板の普及には、企業だけでなく行政や消費者の協力が重要です。
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メーカー:環境情報・材料情報の提供、工程最適化
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消費者:環境配慮製品の選択
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行政:規制やガイドライン整備
環境負荷を低減できる材料として、ハロゲンフリー基板は今後さらに普及が進むことが期待されています。
私たち一人ひとりの選択が、環境に大きな影響を与えます。
ハロゲンフリー基板を選ぶことは、環境保護への確かな一歩となります。


