ドリル径はどう決める?

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穴あけって、そんなに奥が深いの?

プリント基板に欠かせない加工のひとつが穴あけ(ドリリング)
部品のリード線やビア用の穴をあける工程ですが、「ただ穴をあけるだけ」と思ったら大間違い。
実はドリル径の選び方ひとつで、品質もコストも大きく変わるんです。
今日はその裏側を、ちょっとだけお見せします。


そもそもドリル径ってどうやって決めてるの?

ドリル径の決定には、大きく分けて3つの要素があります。

  1. 部品リード径
    部品の足(リード)より少し大きい穴をあけるのが基本。
    例:リード径0.6mm → 穴径0.8mm前後。

  2. めっき厚みの考慮
    スルーホールはめっき後に穴が小さくなるため、加工段階では少し大きめにあけます。
    例:仕上がり0.8mm → 加工径0.85〜0.9mm。

  3. 設計ルールや規格
    IPC規格やUL規格などの基準を満たす必要があります。


小さすぎても、大きすぎてもNG

  • 小さすぎる穴 → 部品が入らない、はんだ不良が起きやすい。

  • 大きすぎる穴 → はんだ量が増え、熱ストレスでクラックが起きやすい。

  • 中途半端な径 → 工具在庫が増えて管理が大変。

現場では、よく使う径をある程度固定し、必要に応じて追加するのが定石です。


NC加工現場のリアル

  • ドリルは超硬製で、摩耗具合も穴径に影響します。摩耗限界を超えると穴径が小さくなり、不良の原因に。

  • 1本のドリルであけられる穴数には上限(例えば0.2mm径なら数千穴程度)があり、管理ソフトで交換タイミングを自動管理。

  • 板厚や材質によって切削条件(回転数・送り速度)も変えています。


コストとのバランス

ドリル径をやたら増やすと、工具の種類が増え段取り時間もアップ。
逆に径を減らしすぎると、無理な部品合わせや品質リスクが増えます。
「必要最小限の工具構成で、必要十分な品質を確保する」
これが現場での最適解です。

ドリル径の決定は、部品仕様・めっき収縮・規格・工具寿命など、複数の条件を天秤にかけて決めています。
NC加工は、ただプログラム通りに穴をあけるだけではなく、経験とデータの積み重ねが品質を支えています。

アロー産業でも、多品種小ロットの中で最適なドリル構成を組み、安定した品質の基板をお届けしています。

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