端面スルーホールとは?

今回は、特殊なスルーホールの1つである端面スルーホールを取り上げて説明していこうと思います。

通常、スルーホールは基板内側に形成されますが「端面スルーホール」は、基板端面(側面)にスルーホールを形成させる工法となります。

端面スルーホールは、小型モジュールなどに取り入れられています。

端面スルーホールは、基板単体を実装部品のように他の基板へ表面実装を可能とさせる事や、電気的接続をさせる際にコネクタなどの接続部品を使用することなく、ダイレクトに基板同士を接触させ接続することを目的として開発されました。

これにより、基板自体の寸法を最小限に抑え、かつ高密度・微細なピッチを要求される基板が製造可能となりました。

端面スルーホールを形成する方法として、端面スルーホールを形成させる箇所に長穴もしくは通常のドリル穴をあけ、電気めっきでスルーホールを形成します。

続いて、端面スルーホールを形成させる為に、分割する穴の中心にダイシングやルーター加工、金型プレスでの外形加工を行っていきます。

※端面スルーホール内壁の銅メッキを破壊しないよう最適な外形加工をする必要があります。

端面スルーホールは、加工精度や製造工程が一般的な基板より多く掛かるため、コストは上がってしまいますが、年々小型化・高密度化してきている電子部品、小型モジュールを設計していく上で力を発揮してくることでしょう。


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