アルミの表面処理(アルマイト処理)
今回は、プリント基板の用途としてはあまり使われてはいませんが、特殊な表面処理を紹介していきたいと思います。
アルマイト処理
アルミニウムは、酸素ととても結合しやすく、空気に触れていると非常に薄い酸化皮膜を生成します。この皮膜があることにより耐食性が良くなります。しかし、自然に形成された酸化皮膜では薄すぎるため、そのままでは化学反応が起こってしまい腐食する可能性があります。
そこで、アルマイト処理を施し、人工的にアルミ表面に厚い陽極酸化皮膜を形成させ保護膜をつくる表面処理方法です。
アルマイト処理をすることでの利点
・耐腐食性が向上する。
・絶縁性を持たせることができる。
・硬度が上がる
・放射特性が高くなる。
・美観をコントロールできる。
アルマイト処理をすることでの欠点
・熱伝導率が低下する。
・曲げに弱く、アルマイト層が剥がれ・割れやすい。
などが挙げられます。
弊社でも、新たな高放熱基板の可能性を求め、アルマイトの絶縁性を活かした新しいアルミベース基板の開発・検討を行っております。
特殊な用途でアルミベース基板等を検討されていましたら、一度弊社までご相談ください。