半導体材料についての雑学
今回は、半導体に用いられる材料を、雑学も踏まえて紹介していきたいと思います。
記事を読んで頂き、少しでも「へー、そうなんだ。」と思っていただければ幸いです。
半導体材料①シリコン(Si)
半導体の材料であるシリコンは地球上で最もありふれた鉱物であり、酸素の次に地球上で多い物質なのです。
二酸化ケイ素で構成されている水晶や瑪瑙(めのう)などの鉱物から酸素を除外してできる金属です。
木炭と一緒に珪素を焼くと金属シリコン(金属ケイ素、シリコンメタル、金属珪素)が得られます。
上記の水晶や瑪瑙と同じ組成で出来ているものにガラスがあります。
※ガラスの雑学ですが、ガラスは液体?固体?とよく議論がなされますが、固体であるなら結晶構造を持つので形を変えないはずです。
そう、動きが凍結した状態の液体なのです。
液体である例として何千年も前に造られた教会のステンドグラスの板ガラスの上部は薄く、下部は厚くなるのは液体のように上から垂れ下がったものと説明されます。
反対に液体でありながら結晶構造を持つものを液晶といいます。
テレビやモニター等でよく目にしているアレです。
半導体材料②サファイア(Al2O3)
サファイアは紫色の宝石として有名ですが、実際には無色、ピンク、黄色、黒色様々な色があります。
ピジョンブラッドと言われる鳩の血の赤色のものはこちらもよく知られているルビーと呼びます。
微量に含まれる不純物元素の違いにより、色が変化しているのです。
サファイアやルビーは、アルミの酸化物なので、アルミの酸化被膜として知られているアルマイトとは同じものなのです。
今回のブログは、プリント基板とは大きくずれてしまいましたが、他の記事では基板に関する知識や情報もたくさん書いています。
是非、ご一読ください。