PCBデザインのポイント
PCBデザインとは
PCBデザインとは、回路図を基に プリント基板上の配線・部品配置を最適化する作業のことです。
電子機器の性能・信頼性に直結するため、正しい設計手法が重要になります。
PCBデザインで最初に押さえるべき基本ポイント
以下は、基板設計の基本として必ず抑えておくべき項目です。
- 回路図を正確に理解する
- 電源回路と信号回路を分離して配置する
- 電源と信号の接続は最小限にする
- グランドプレーンを活用してノイズを抑制する
- ノイズに弱い部分はシールドで保護する
これらができていれば、基本的に大きな不具合が起きない、”破綻しない設計”になります。
コンポーネント配置のポイント
コンポーネント配置は、アートと科学の両方が求められる工程です。
基板の製造性・信頼性を左右する中核部分であり、最初にしっかり時間をかける価値があります。
一般的な配置の優先順位は以下です。
- コネクター
- 電源回路
- 精密回路(アナログ・センシング系)
- 重要信号を扱う回路
この順序で配置すると、後の配線が大幅に楽になります。
電源・GND・信号配線の基本
コンポーネントを配置した後は、電源・GND・信号のトレースを適切に配線します。
配線時の重要ガイドライン
- 電源系と信号系はできるだけ離して配置する
- 相互接続は必要最低限にする
- 広いグランドプレーンでノイズ対策を行う
- ノイズを受けやすい信号はシールドする
- 高速信号はインピーダンスマッチングを行う
高速デジタル・RF・高電圧・大電流などは、特に配線の取り扱いがシビアです。
発熱対策(熱設計)
熱設計は PCB の寿命を大きく左右します。熱を考慮しない設計は 性能低下・寿命短縮・破損 を招きます。
熱設計で重視するポイント
- どの部品が最大の発熱源になるか把握する
- データシートの 熱抵抗値(Rθ) を確認し、推奨パターンに従う
- ヒートシンク・放熱パッド・サーマルビアで熱を逃がす
- 熱に弱い部品は高温部から離す
- サーマルリリーフを適切に設定し、製造性を確保する
放熱対策は、完成後の信頼性に直結します。
完成前のチェック(DRC・ネットチェック)
設計終盤は急ぎがちですが、ここでの確認不足は致命的です。
必ず以下を実行します。
- ネットリスト照合(ネットチェック)
- デザインルールチェック(DRC)
- クリアランス・層構成・制約条件の最終確認
- 電源・GND の接続漏れ確認
- フットプリントとの一致確認
最後の確認が、製造成功の分かれ目です。
まとめ
PCB設計では、
「基本原則」 → 「配置」 → 「配線」 → 「熱」 → 「最終チェック」
の一連の流れを正しく行うことで、製造可能で信頼性の高い基板を設計できます。
これらのガイドラインを活用して、トラブルの少ない実用的なPCBデザインを実現してください。


