熱伝導率ってなに?

今回は、放熱を考える上では重要な熱伝導率についての記事を書いてみました。

 

熱伝導率とは、熱の移動のしやすさを表します。

身近なところでは、何かに触れると熱く感じたり冷たく感じたり、物によって熱の伝わり方が違うのは皆さん感覚的に知っていると思います。

例えば、金属はプラスチックや紙よりも熱伝導率が高く温度差を感じますが、プラスチックや紙に触れても温度差をほとんど感じません。

これは、物によって熱伝導率が違うからです。

 

熱伝導率の単位はW/m・Kです。

分子と成るワット(W)は、エネルギーの単位がジュール(J)で、1秒あたりのエネルギーの単位がW(=J/s)です。

したがって、分子にあるWとは、単位時間あたりに移動する熱エネルギーの量に事を意味します。

分母のメートル(m)×ケルビン(K)は、物体の厚み(m)と、物体の表と裏の温度差(K)を掛けたものです。

 → 熱伝導率とは、単位厚みあたり、単位温度差あたりの、熱エネルギーが移動する量だということが分かります。

 

熱伝導率は材料によって決まる値で、熱伝導率は金属だと高く、プラスチックだと低く成ります。

金属の熱伝導率は数十〜数百W/m・Kもありますが、プラスチック類になると0.2W/m・Kくらいに留まります。

空気だとさらに低く0.02〜0.03W/m・Kくらいに成ります。

 

このように、材料によって大きく熱を伝える量は大きく異なってきます。

熱問題を考える上では、やはり熱伝導率の高い材料を使うことで放熱特性を高めることも大切だと解っていただけたと思います。


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