プリント基板製造における各種規格について

ものごとには決まり事が必要であり、基板を製造する上でも決まりごとがあります。
今回は電子機器業界に携わっているとよく目にする「規格」について少し説明したいと思います。

JIS規格(日本工業規格)

JIS規格とは、別称:日本工業規格といわれる鉱工業品の品質改善、性能・安全性の向上、生産効率の増進等の標準指標として制定されている国家規格です。
プリント基板の製造においても、基板の用語(JIS C 5603)、信頼性評価の方法および条件(JIS C 5012)、さらに評価用パターンの詳細にいたるまで、紙系・ガラス系など材料によって細かく規定されています。日本国内の基板メーカー各社の標準仕様のほとんどが、JIS規格に準じて策定されており、弊社の製造基準書もJISに準じている部分がほとんどです。

UL規格(Underwriters Laboratories Inc)

ULは、世界で最も権威と信用のある認証企業及び安全規格です。ULは消費者の立場から機器の火災および感電の危険に対して、人命および財産を保全するという目的を使命として設立されました。
材料・部品~最終製品までの機能と安全性の規格基準を設定されており、安全規格に合格したサンプルに与えられる証明をUL規格といいます。

国際標準化機構(International Organization for Standardization)

通称ISO(アイエスオー、イソ、アイソ)と呼ばれています。ちなみに私はアイエスオーとしか読んだことも聞いたこともありませんでした。
今回規格の内容をブログにする際に初めて違う呼び方を知りました。
ISOとは、国際的に通用する規格として制定されたもので、その規格をISO規格といいます。
ISO規格に準じたマネジメントシステムを運用することで、安全で信頼性が高く、質の高い製品やサービスを実現させることを目的としています。
ISOは、国際的に設定された最低限の基準に適合していることを保証する規格であり、また、企業での標準となる規定や手順、マニュアルを管理徹底することで、不良品を最小限に抑え、生産性を向上させるために役立つため、多くの企業が取り入れています。
弊社ではISO9001を取得しております。


その他にもJPCA規格、IEC、EN、ANSIなど多くの規格がありますが、今回はここまでとしておきます。