プリント基板のイニシャル費ってなに?

今回は、見積もり時に出てくるプリント基板のイニシャル費について取り上げてみたいと思います。

プリント基板で言うイニシャル費とは、新たに基板を作成する際にかかってくる初期費用となります。

基板製造の主なイニシャルの内訳として、フィルム作成費、シルク版作成費、データ編集費・作成費(フライングチェッカー、AOI、NCD、NCR)等があげられますが、基板メーカーにより表現や項目が異なる場合もあります。

リピートで基板を作成するときは、フィルムや印刷版を1度作成しているので、イニシャル費は基本的に発生しません。(パターンやシルクなど変更箇所がない場合)

最近では、イニシャル費の無い基板メーカーも近年ネット等で増えてきています。

複数の基板を一枚のフィルムに組み合わせ、1つの基板にかかるイニシャル費を分散させることで初期コストを抑えています。あえてイニシャル費を無料とし基板単価に含める仕組みをとっています。

この場合、フィルムや版は1度きりの使用となり、リピートを考えない単発での発注に向いているでしょう。

イニシャル費を低く抑えるためには?

・1枚のフィルムに複数の基板を組み合わせ発注する事で、フィルム、印刷版の枚数を抑えることができます。

・層構成を減らすことで、フィルム、データ編集の費用が抑えることができます。

以上、基板のイニシャル費についての説明でした。


アロー産業では、お客様からお預かりしたデータ、作成したフィルム、版などキッチリと管理しておりますので、いつでもリピート、量産体制への移行が可能です。
もっと詳しく聞きたい方、基板の試作・量産をお考えならアロー産業へお問い合わせください。

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