ヒートサイクル試験
ヒートサイクル試験(Heat Cycle Test / Thermal Cycling)は、温度を一定の上限⇄下限の間で繰り返し変化させ、
はんだ接合・スルーホール・層間(銅箔/樹脂)の耐久性を評価する信頼性試験。
代表例として −40〜125℃ などの温度範囲で、昇降温+滞留(各10〜30分程度)を1サイクルとし、数百〜数千サイクル繰り返して評価する。
主な評価項目:
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導通監視(デイジーチェーン抵抗の変化)
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外観/X線/断面観察(クラック・ボイド・デラミ)
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はんだ接合強度・ビア信頼性
想定故障モード:はんだクラック、スルーホール疲労割れ、層間剥離、パッドリフト、反り起因不具合。
※急冷急熱で瞬時に温度を切り替える熱衝撃試験(Thermal Shock)とは区別する。ヒートサイクルは緩やかな昇降温+滞留が基本。

