メタルベース基板

メタルベース基板は、通常のプリント基板(PCB)とは異なり、放熱性の高い特殊な基板の一種です。

メタルベース基板は、主に高い放熱性が求められる電子機器やLEDライト、パワーエレクトロニクスなどの応用に使用されます。

一般的なプリント基板は、非導電性の基板材料(例:エポキシ樹脂)に導電層(通常は銅)を被せて作られます。

しかし、これに対してメタルベース基板は、導電性メタル(通常はアルミニウムや銅)に絶縁層と導電層を持たせた構造となります。

メタルベース基板の主な特徴は、高い熱伝導率を有しており、基板上の電子部品や素子から発生する熱を素早く吸収し、メタルコアを通じて広い表面に効果的に放散します。

そのため、電子機器が高温になるのを防ぎ、安定した動作や信頼性を確保することができます。

メタルベース基板は、放熱要件が高い高出力LEDライト、自動車の電子制御ユニット、パワーコンバータ、太陽光発電インバータなど、様々なアプリケーションで使用されています。

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