UV高反射レジスト基板

最近年において、UV LEDはハイパワー化が進み、波長の種類も増加しています。これにより、従来のUVランプからUV LEDへの置き換えが進んでいます。また、新型コロナウイルスの流行により、UV照射による殺菌・滅菌用途でのUV LEDへの注目が高まっています。しかし、UV LEDを一般的な基板に組み込む際には、LEDの発熱による故障や事故、また紫外線による基板保護レジスト（エポキシ樹脂）の劣化などの問題が考えられます。

この問題に対処するために開発されたのが、UV高反射レジスト基板です。この基板は、放熱性に優れたメタル基板（銅・アルミ基板）を使用し、さらに自社開発の無機系レジストインキを塗布することで、レジストの劣化を防ぎます。このレジストインキは、UV-A、UV-B、UV-Cの紫外線を80％以上反射することに成功しています。一般的な白レジストと比較して、長時間UVにさらされても黄変や劣化が進みにくいのが特徴です。

アロー産業㈱は、新技術や製品の研究開発に積極的に取り組んでおり、「創造と変革」をモットーに、お客様の様々なニーズにフレキシブルに対応する企業を目指しています。

このUV高反射レジスト基板の特徴は、UV領域での高反射性、温度上昇の低減、レジストの劣化防止、スクリーン印刷対応などが挙げられます。

用途としては、UV-LEDを搭載した基板やリフレクターとしての応用などが考えられます。

本製品は、地方独立行政法人鳥取県産業技術センターと共同で実施したJST研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム A-STEPトライアウト(JPMJTM20QT)の研究成果を活用したものです。

この技術の開発により、UV LEDの潜在能力を最大限に引き出し、同時に長期的な信頼性を保つことが可能になります。

興味のある方は、サンプル基板の提供も行っていますので、アロー産業㈱までお問い合わせください。