スリット

スリット(Slit)とは、プリント基板上に設けられる細長い切り込みのことです。
基板設計において、回路の電気的分離や剛性調整、面付けパネル化時の基板分割など、さまざまな目的で使用されます。

特に、多面付け(パネル化)された基板では、実装時の「耳(フレーム)」を残すためにスリットを設ける場合があります。
スリットを入れておくことで、個々の基板を物理的に独立させつつも、製造や実装時にはパネル全体を保持できる構造にできます。
この方法は、リフロー時の搬送性や位置精度の確保に有効です。

また、スリットは電気的絶縁やノイズ抑制、放熱性の改善にも活用されます。
加工には、ルーター加工機やレーザー加工機が使用され、高精度な制御によって位置・形状を正確に仕上げます。

設計時には、スリットの幅・長さ・位置を慎重に設定することが重要です。
過剰に入れると基板強度が低下するため、製造条件と実装工程を考慮したバランス設計が求められます。

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