近端クロストーク

近端クロストーク(Near-End Crosstalk/NEXT)とは、隣接する信号線間で電磁的な干渉が生じ、信号が乱れる現象のことです。
特に、高周波信号を扱う場合や、配線の距離が近い設計では顕著に発生します。

近端クロストークは、信号線間の静電結合(電界結合)や磁界結合(誘導結合)によって、送信側で不要なノイズが発生することから「近端」と呼ばれます。
これにより、信号の波形が歪み、誤動作の原因になることがあります。

防止対策としては、

  • 信号線の間隔を広げる

  • グラウンド層やシールド層を設ける

  • 差動配線(Differential Pair)を採用する

  • 信号の立ち上がり時間を緩やかにする

といった設計上の工夫が有効です。

近端クロストークは、高速・高密度化が進む電子回路において重要な課題であり、設計段階での配線最適化と層構成設計が品質を左右します。

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