熱伝導率

熱伝導率(Thermal Conductivity)とは、物質内で熱がどれだけ伝わりやすいかを示す物理量で、単位は「W/m・K(ワット毎メートル・ケルビン)」で表されます。
プリント基板では、この数値が放熱性能・信頼性設計の重要な指標となります。

熱伝導率が高い材料ほど、電子部品で発生した熱を効率よく拡散でき、局所的な温度上昇(ホットスポット)を防ぎます。
逆に、熱伝導率が低い材料では、熱がこもりやすく、電子部品の寿命や性能に悪影響を及ぼす場合があります。


🔧 主な材料の熱伝導率(参考値)

材料名 熱伝導率 [W/m・K] 特徴
銅(Cu) 398 非常に高い熱伝導率を持ち、放熱経路や電流パターンとして最適
アルミニウム(Al) 236 軽量で放熱基板のベース材として多用
アルミナ(Al₂O₃) 30 絶縁性と放熱性のバランスが良く、絶縁放熱層に使用
フェノール樹脂(FR-1など) 0.3 一般的な安価基板材。放熱性は低いが加工性に優れる

✅ 設計上のポイント

  • 熱設計では、高熱伝導層(メタルベースやスルーホール経路)を活用

  • 銅箔厚の増加サーマルビア配置により熱拡散を改善

  • 絶縁層の厚み・材質選定が、放熱効率に大きく影響


⚙ まとめ

熱伝導率は、電子部品の発熱対策・信頼性向上の鍵となる特性です。
材料特性を理解し、適切な放熱設計を行うことで、電子機器全体の寿命を延ばすことができます。

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