紙フェノール基板
紙フェノール基板(Paper Phenolic Board)とは、紙基材にフェノール樹脂を含浸し、圧縮して硬化させたプリント基板材料の一種です。
安価で加工しやすく、初期の電子機器や家電製品で広く使用されてきた代表的な基板です。
この基板は、絶縁性・耐薬品性・機械的強度に優れており、軽量で取り扱いやすいという特長があります。
ただし、耐熱性や寸法安定性はFR-4(ガラスエポキシ基板)より劣るため、高温環境や高密度実装には不向きです。
紙フェノール基板は、主にラジオ・リモコン・照明機器・電源装置など、低電圧・低発熱の電子機器に多く使われています。
また、ドリル加工性に優れ、手作業による切削や穴あけも容易なため、試作基板や教育用途にも適しています。
コストパフォーマンスの高さから、現在でも量産品や簡易電子回路において根強く利用されています。

