メタルベース基板ってどんな基板？

メタルベース基板は、主にメタル（アルミニウムまたは銅）を基材とする放熱に特化したプリント基板です。

メタルベースは良好な熱伝導率を持つため、高出力または高温度の電子デバイスに適しています。

近年、セラミック基板からメタルベース基板に置き換えを検討するお客様が増えてきていますが、そこには基板の絶縁層となる接着シートの高熱伝導率化が進んだことで、セラミック基板より製造コストが安く、セラミック基板に近い特性が得られるようになってきたことが大きな要因として挙げられます。

従来のガラス繊維基板（FR-4など）と比べ、メタルベース基板は優れた放熱性、高い熱伝導率があるため、パワーエレクトロニクス、通信、LED照明用途などに適している基板です。

メタルベース基板の主なメリットの1つは、部品から熱を吸収して分散することができることです。これにより、部品の損傷や熱変性が防止され、デバイスの信頼性が低下や部品寿命が短縮から守ることが出来ます。

メタルベース基板の種類にはいくつかの種類があり、それぞれ独自の特性とメリットがあります。

アルミニウムベース基板は軽量で熱伝導率が非常によく、LED照明用の基板に多く取り入れられています。

銅ベース基板は一般的に流通している卑金属（イオン化傾向の高い）の中でも最高の熱伝導率と電気伝導率を持っており、アルミベース以上に熱対策が必要となるデバイスに有効となります。

メタルベース基板は高出力または高温度となる電子デバイスに多くの利点を提供し、高性能、小型化への需要が増加するにつれてますます注目される基板となるのではないでしょうか。