オーバーレジスト

基板におけるオーバーレジスト(Overregistration)は、PCB(Printed Circuit Board)の製造工程において、複数の層のパターンを重ね合わせる際に生じる微小なズレを補正するために行われる技術です。

PCBの製造においては、複数の層のパターンを重ね合わせて形成するため、高精度な位置合わせが必要です。しかし、パターンが微細化するにつれ、基盤素材の伸縮や加工時の歪み、印刷機の誤差などによって、微小なズレが生じることがあります。これにより、層の位置がズレてしまうと、回路の機能が失われる可能性があります。

このような問題を解決するために、PCBの製造においては、オーバーレジスト技術が用いられます。オーバーレジストは、基板の裏表面に製造されたパターンが重なり合う部分に微小な余裕をもたせ、ズレが生じた場合でも補正できるようにします。これにより、高精度な位置合わせが可能になり、PCBの品質が向上します。

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