パターン幅
パターン幅(Trace Width)とは、プリント基板上に形成された導体(配線)の幅のことを指します。
この幅は、電流の流れ方や信号伝送の品質、発熱特性などに大きく影響するため、基板設計の中でも特に重要なパラメータです。
パターン幅は、流れる電流量が多いほど広く設計する必要があります。
幅が狭すぎると抵抗値が上昇し、発熱や電圧降下の原因になります。
一方で、幅を広くしすぎると基板上のスペースを圧迫し、高密度実装が難しくなります。
一般的に、設計ではIPC-2221規格などに基づいて適正な幅を算出します。
たとえば、銅厚35μm(1oz)で外層配線の場合、1Aあたり約1mm前後のパターン幅が目安とされています。
また、パターン幅は信号伝送特性(特に高速信号のインピーダンス制御)にも関係します。
基板の厚みや誘電率、層構成などによって特性インピーダンスが変わるため、これらを考慮して最適な幅を設定します。
さらに、使用する基材の種類や銅箔の厚さ、製造公差も設計条件に含まれます。
パターン幅の設定は、電気特性・放熱・製造性をバランスさせる重要な工程です。

